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社長コラム

8月のコラム(2014)

2014年8月 1日掲載

 夏も近いある日のこと。私はあるテレビ番組に目が留まりました。それは大相撲の人気力士、遠藤関を密着取材したものでした。大学卒業後、瞬く間に関取となった彼は、若手日本人力士のホープだと紹介されていましたが、私の興味を引いたのはそこではありませんでした。食事のシーンになったときです。髷(マゲ)も結えないほどのスピード出世だったため、彼が食べる『ちゃんこ』のお給仕は、番付を追い越された先輩力士が務めるという、そのことでした。
 ・・・51年前、私が生まれた家では、お菓子職人の宗三郎とそれを助ける妻のシゲ子が製菓業を立ち上げ、1年余りが経ったところでした。浅草での13年に及ぶ修行のあと、地元前橋に帰ってきたお菓子職人は、人の世話を通じて妻を迎えました。『色白でスマート、それと長く東京に居たからだろうか、言葉がきれいでねぇ、あたしの村では見つからない男だったよ。』父親に出会った頃の印象を、首を斜め下に傾けながら話す母親はいつもうれしそうでした。その一目惚れした夫を必ず男にするという決意のもと、懸命に働く彼女の背中で赤ん坊の私は育ちました。それから数年が経ち、私の乗り物が三輪車から自転車に替わる頃、彼女はうまく息子をおだてあげ、自分が苦手とする台所仕事を私の得意分野にまで成長させたのです。
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 いっぽう、浅草で様々な遊びを経験したであろう父親は、幼い私に勉強以外のいろんなことを話して聞かせ、自身も取ることが好きだった相撲などは、手とり足とり多彩な技を私に伝授しました。アルバムに収まっている小さな私が、当時開催された相撲大会でトロフィーを掲げているのは、彼譲りの技を子供ながらに駆使したからに他なりません。
 ・・・時は戻って、ある日曜日。来店するお客様をショールームでお相手するヨシザワさんと、リクエストにより、お客様宅へ伺う予定が入っていたキグレさん。私は休日に働くふたりのキミコさんにお昼ご飯を用意しました。メニューは鶏肉と野菜のスープ、ツナをのせた生野菜サラダ、豚の生姜焼きにカレーチャーハンでした。二人とも会社では私の後輩にあたります。この日私を台所に立たせたのは、テレビの遠藤関取と先輩力士の関係を見たことはもちろんですが、私を知らぬ間に相撲と料理好きの大人に仕立てあげた両親の仕業(しわざ)も実は見逃せないのです。

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