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社長コラム

冬の田んぼ

2015年1月 1日掲載

 師走も近い、小春日和(こはるびより)の日曜日。
昼食を済ませたあと、陽気に誘われて散歩に出かけてみました。1か月程前に米の収穫が終わり、わらクズに覆われた田んぼの土が、徐々に乾き始めています。この景色が見られると、季節は冬へと移ってゆく気がします。ここで思い浮かんだ光景がありました。このコラムが皆さんのもとに届くころ、私は生まれてから51回目の正月を好きなお酒と共に過ごしているはずですが、時間を44年前に戻してみたいと思います。
 ・・・ここは利根川西岸・前橋市総社町。現在では、家々が立ち並ぶ住宅地になりましたが、その頃は100メートル四方に広がる田畑がいくつもありました。その、ひと際広い田んぼの中に7歳の私を見ることが出来ます。枯れた稲の切り株をザクザクと踏み潰す感覚を楽しみながら、私は田んぼの北側へ向かって歩いて行きます。左手に糸巻、右手には鷲(わし)の絵がプリントされたナイロン製の大きな洋凧を持っています。この洋凧は年が明ける前のクリスマスに、サンタクロースが届けてくれたものらしいのです。・・・『お正月になったら上げていいぞ。』と、お菓子職人である父親の言葉は絶対でした。毎日寝る日を数えて迎えた元旦の朝。初日(はつひ)も高く昇り、ジリジリと待つお膳にようやく運ばれた雑煮を食べ終わるや、私は外に飛び出しました。そしてあらかじめ下調べをしておいた、その場所へと
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向かったのです。・・・田んぼの北端に立つと、利根川を下る北風が吹き始めています。私はジャンパーのチャックを上げ、手袋と耳あてを装着しました。風下に向かい、右手に持った洋凧をパッと放すと、透明な生地に描かれた鷲は空に向かって急上昇し、同時に左手に持たれた糸巻からは、凧糸が勢いよく解かれていきます。翼を広げた鷲は、頭上100メートルの青空に、高々と舞い上がりました。和男少年、会心の笑顔です。・・・稲の切り株が残った、冬の田んぼに目をやると、ほっぺたを真っ赤にし、懸命に糸を引っ張る昔の小さな私が思い浮かぶのです。
 新年、明けましておめでとうございます。皆様にとって、本年が、健やかで幸せな毎日となります様、心よりお祈り申し上げます。

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