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社長コラム

ある夜の食卓

2015年11月 1日掲載

 秋の彼岸に入った日曜日。毎週楽しみにしていたドラマ、『ナポレオンの村』が最終回を迎えた。主演・唐沢寿明が扮するスーパー公務員が、限界集落と呼ばれる農村を生き返らせるという物語だった。撮影場所はどこだったのか、ラストシーンは黄金色の田んぼが一面、きれいな風景だった。
 ・・・「あれ、キノコがいっぱいあるね。これ、どうするんだい?」
 わが家では、食材の買いだしは、自主的?に家事手伝いをやっている私の役目だ。自分が選んだ物以外の食材が冷蔵庫に入っていれば、当然目に付く。
『あれを作ろうと思って・・・。』
 彼岸の入りを数日後に控えたある木曜日のことである。この日が休みだった、わが家の実力者(一般家庭では、奥様とも呼ばれている存在)は、ある事を思いついたらしく、めずらしく買い物をしてきたのだった。例年より1ヶ月早く始まった秋の長雨も、彼岸に入ると一転、爽やかな秋晴れに変わり、続いて、秋分の日を境に、夜の時間が昼のそれを追い越して行く。昼間が短いのは、少しさびしい気もするが、『実りの秋』がもたらす食べ物の旨さは、台所に立つ私の気分を、それ以上に盛り上げてくれる。『爽やか』という言葉は、秋の季語だそうだが、この時季、カラリと洗濯物が乾く気持ち良さは格別であり、これも経験した者でないと味わえない喜びだ。家事の中には、私をごきげんにさせる要素が、けっこうたくさん潜んでいる。
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 以前、春から初夏にかけての食べ物が大好きで、私にとって、その時期はダイエットには、まったく適さないと、話したことがあった。瑞々しく、生き生きとした春の食材は、容赦なく私の食欲を刺激した。あれから半年が経ち、円熟味や甘味を増した秋の味覚は、それはもう、さらに強敵だ。ダイエットには適さないというより、『不可能』という言葉が頭に浮かんでくる。『ナポレオンは言っています。みなさん、不可能なんてありませんよ!』と、唐沢寿明は村人を励ましていたが、この問題はどうか。
 ・・・最終回のドラマは、実りの秋がたっぷり入った『あれ』を、何杯もおかわりしながら楽しんだ。ちなみに、これだけは、わが家の実力者が味付けをするのだ。その『けんちん汁』は、彼女にこの味を教えた、仏壇の母に供えるための料理だったことが、その夜わかった。

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