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社長コラム

タイヤ交換

2016年3月 1日掲載

 暖かく過ごした年末年始だったが、私が住む前橋市富士見町も、小正月の頃からようやく真冬の空気に包まれた。そんなある日曜日の朝。
『あれっ、大雪警報だって!ねぇ、私の車、タイヤをはき替えておいてもらえない?』
 リビングのテーブルの前に正座し、メイクの手鏡と、テレビに映ったテロップを交互に見ながら、わが家の実力者が言った。ここでいう実力者とは、一般家庭では奥様と言われる存在だが、私はこっそり彼女にこの呼び名をつけ、敬意の心を持ちつつ、時たま、こんな場面で楽しむことにしていた。わが家の平和のため、実力者の依頼は断れない。『じゃあ、お願いね。』と彼女は、私の車で出勤していった。私は、預かった車を運転して、行きつけのガソリンスタンドへ向かった。雪のシーズンになると、ここでタイヤを交換してもらう。
『1台だけ、先に予約が入っていますので、1時間半くらいかかりますが、大丈夫でしょうか!』
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 ちょうどいい大きさの声で、要件を簡潔に、しかも礼儀正しく話すこのお兄さんの接客を私は気に入っている。それまで履いていたノーマルタイヤは、そのまま屋根裏の倉庫にしまわれ、雪の心配がなくなった春以降は、入れ違いにスタットレスタイヤを次の冬まで保管してもらう。こういう作業があまり得意でない私には、ありがたいシステムだ。
「ああ、ちょうどよかった!家に歩いて帰って、ひと仕事して来るよ。」
 私の返事も、自然と肯定的になる。スタンドから家までの距離は800メートルで、ひと仕事とは、洗濯である。翌日は大雪との予報だったが、この日の空気は澄み渡り、歩く先に見える赤城山は青空を背にして、長い裾野から山頂までの輪郭をはっきりと現していた。
 1時間半後・・・。家のベランダに洗濯物を干し、玄関を出た私は再び歩き始めた。今度は榛名山が正面に見える。こちらは、赤城山よりも遠くに位置しているが、目に映るその景色は、落葉した木々の様子がわかるほどに鮮明だった。「天気予報は、外れるかな・・・?」と、思わず独り言が出るほどの晴天だったのだ。タイヤは既に交換されていた。県道まで誘導してくれたお兄さんに手を振り、私はスタンドを後にした。・・・果たして、月曜日の朝は、予報を上回る大雪となった。しかし、わが家の実力者が運転する車は、真っ白な道を難なく、そして力強く走って行った。

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