HOME »  社長コラム » 『綱引き』

社長コラム

『綱引き』

2018年11月 1日掲載

 「暑さ寒さも彼岸までか・・・。」秋分の日から一夜明けた月曜日の早朝。リビングのソファーに腰かけた私は、アメリカのプロゴルフツアーをテレビ観戦していた。あちらはすでに最終戦だという。開けた窓から入る涼しい風に、冒頭の言葉が口を衝(つ)いて出た。この日から、夜の時間が昼のそれを追い越して行く。「秋の夜長に備えて、本でも選んでおこうか!」調子の良いことを言いながら立ち上がると、壁に掛かったカレンダーが目に入った。「あれ、今日は十五夜じゃないか!」こちらは威勢が良い。やがて私の頭の中では、『読書の秋』と『月見で一杯』の言葉が綱引きを始める。ちなみに、このように都合のよい考え方は、むかしから変わっていない気がする。・・・私の学校人生が始まったのは、48年前。ある日の放課後、校門を出て家路に向かう幼い私の姿があった。
 この日、(別にめずらしいことではないが)私は担任の先生にみっちり絞られていた。歩きながら、『ある単語』を繰り返しつぶやいている。(今度はやってくるだろう。)と、先生は思っていたはずだ。しかし、家に着いたその瞬間、近所のワルガキが私を誘う。『あーそーぼー!』忘れまいと言い聞かせながら持ち帰った『宿題』は、ランドセルに入ったまま、家の玄関に放り出された。・・・「読書はいつでも出来るけど、十五夜は一年に一度だけだし。」やはり考え方は、いまになっても変わっていなかった。『社長、その前に何か忘れていませんか・・・?』するとそのとき、聞き覚えのある声が頭の中の綱引きに割って入った。SUNらいふ編集室のオオヤマさんである。この情報誌が毎月決まった日に発行されるのは、彼女の几帳面な性格による厳しいチェックのおかげといってよい。ハッとした私は、大人になってから知ったある言葉を思い出した。『先憂後楽』(苦労は先に、楽しみは後から。)この日私は、まずこの原稿を書き上げ、その後『月見で一杯』を楽しむことに成功した。・・・『読書の秋』は、翌日からの楽しみに加わった。

このページの先頭へ


リフォームサービスエリア

群馬県中毛地区

前橋市、伊勢崎市、玉村町

群馬県西毛地区

高崎市、安中市、藤岡市、富岡市

群馬県北毛地区

渋川市、吉岡町、榛東村

群馬県東毛地区

太田市、桐生市、みどり市、大泉町