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社長コラム

『冬の布団の思い出』

2018年12月 1日掲載

「もうちょっと・・・。」
いつもの朝なら、目覚めると同時に腰のストレッチを開始し、5分と経たずにベッドを離れる私だが、この日はたまらず、もう一度毛布に包まった。
秋の深まりというより、冬の近づきを感じた、11月初日の朝だった。
2ヶ月が連記されたカレンダーは、もう最後の1枚となった。
「はやい!」
『ヨシザワ君、年を取ってくるとなぁ、1年なんか、あっという間に過ぎちまうぞ。』
私には関係ないと思っていた先輩たちの口癖が理解できることに少しショックを受ける。
毛布の中で、また浅い眠りについた私は、なぜか父親の夢を見ていた。
元気でいたなら86歳になるが、その姿は想像できない。
・・・父親っ子だった私は、小学校に上がるころまで、彼の布団にもぐりこんで寝ていたことを覚えている。
私が近所のワルガキに泣かされて帰ってきたときなどは、その不甲斐なさに対して、恐ろしいほどに怖かった父親だが、布団の中の足は温かく、子供の私は、遠慮なく自分の冷たい足を彼のスネに押し当てた。
・・・『おい、かずお、今日は一日だぞ。』
そんな声が聞こえたような気がして起き上がった私は、階段を降りて、和室にある仏壇へと向かった。
仏壇内部のホコリを拭きとり、香炉にたまった線香の燃えかすを取り除く。
そして、供えつけの暦を一日に戻し、平らに均した灰の真ん中に、この月最初の線香を立てるのである。
毎月一日は仏壇を掃除する日で、母親が7年前に亡くなってからは、私の仕事になった。
今年の12月は、父親の40回目の命日がやってくる。
壁に掛かっている彼の遺影は、今の私よりもだいぶ若い。

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