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社長コラム

『まぶしく差す光』

2020年9月 1日掲載

梅雨の最中(さなか)。
6月最後の水曜日の午後、リフォーム工事が終わったT家の離れを訪ねた。
以前の事務所は、リビングルームに様変わりしていた。
T家と私の出会いは昭和55年に遡る。
当時、私は高校の硬式野球部に所属していた。
そしてT家の長男である『タカシ』は、私より1学年下の野球部員だった。
小学生の頃から有名な投手だった彼は、高校でもその実力をすぐに発揮し、1年生にしてチームのエースになっていた。
抜群の技量を持ちながら、全く奢(おご)ることがない人柄は、同級生はもちろん、私たち上級生からも慕われていた。
しかし、事故は突然に起きた。
その将来までも期待された彼が練習中に倒れ、亡くなってしまったのだ。
春の大会を目前にした3月16日、16歳でのことだった。
T夫妻の悲しみは、はかり知れない。
そして間もなく・・・。
T夫人は、自宅の離れに彼女の弟が経営する葬儀社の営業所を開いた。
『あたしは、タカシへの供養のつもりでこの店を続けたんだよ。』
息子の三十三回忌法要を見事にやり遂げたその日、彼女は私に語ってくれた。
それから4年後に息子のもとへ旅立った夫の主な法要を済ますと、『これで私の役目は終わった。』と、三十数年続けた店をアッサリと閉めてしまった。
営業所が繁盛したのは、いつまでも若々しく、きっぷの良い彼女が人気を集めた結果と言ってよい。
彼女の名前は『ミチエ』と言う。
「これからここは、お世話になった近所の人達がお茶を飲める場所にするんだよ。」
感謝の気持ちを素直に言葉に表し、それを実行する行動力も彼女の大きな魅力のひとつである。
「おばさん、それならここは、サロン・ミチエだね!」
冗談めかして言う私に、『じゃあ、看板でも出すかねぇ!』
アハハと、彼女は笑って答えた。
その明るい声が合図のように雨は上がり、雲の切れ間から、やや西に傾いた太陽が顔をのぞかせた。
窓から斜めに差し込んだその光は、彼女の前途を祝うように、部屋全体をまぶしく照らしていた。

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