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社長コラム

「おやじの味」。

2021年2月 1日掲載

冬至を二日後に控えた土曜日の夜。
このコラムを書き始めた。
前日に押し寄せた寒波の影響で、関越自動車道は1,000台を超える車が立ち往生する大雪に見舞われた。
三国峠に雪が降る時、群馬県側には名物『からっ風』が吹く。
この冷たく乾いた風を凌ぐためか、上州の先人は季節ならではの郷土料理を生み出した。
・・・今から50年前。
その郷土料理は、私の父・宗三郎も大好物だった。
以前にも書いたが、私の母・シゲ子は台所に立つ機会があまり多くなかった。
夫と二人で始めた商売を軌道に乗せるため、昼夜の別なく働く必要があるからだと彼女は語っていたが、本当のところは『仕事の方が面白いから』だということを、私は子供心に知っていた。
そんなわけで宗三郎は、その大好物は自分で作らねばならなかった。
余談だが、彼の趣味の一つは鉄砲撃ちで、家には『ラッキー』という名前の猟犬がいた。
そして、その食事は毎日、ボスである宗三郎が作るのだった。
材料は砕いたインスタント麺と有り合わせの食材だったが、それらを鍋で煮込み、必ず味見をして仕上げていた。
残念ながら私は食べたことはなかったが、何よりラッキーの狂喜のような食べっぷりがその味の良さを証明していた。
浅草でお菓子職人として13年の修業を積んだその仕事は、犬のエサを作るにしても手を抜くことがなかったのだ。
そして、こちらが本番である。
具材は里芋、大根、人参、白菜、ネギ、シイタケ、シメジ、鶏肉、ちくわ、卵の10種類。
これらと平打ち麺を味噌仕立ての汁で煮込んだ『おっきりこみ』を、育ち盛りの私はラッキーさながらに、嬉々として食べていたのが懐かしい。
・・・翌日の日曜日、ダイキョー飯店で出された料理は、みなさんご想像の通りである。
両親には久しぶりに登場してもらった。
それは、書き始めた日が宗三郎の、発行される日がシゲ子の、それぞれ42回目と10回目の命日に重なったことにもよる。
そして、私にとっての『おっきりこみ』は、「おふくろの味」ならぬ「おやじの味」であることが改めて思い出された一幕でもあった。

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