10月第3土曜日6時30分。
ここは愛知県西尾市吉良町、ホテルの一室。
昨年の5月にも訪れた場所である。
あの時は、60歳の誕生日を迎えた翌日に出発したので、「還暦旅行」などと揶揄された。
前橋からここまでの距離は400キロ余り。
前回と同じく、交通手段は車だったが、今回はその車に目的があった。
Co2対策により、道を走る電気自動車(EV)が年々増えている。
EVを購入した利用者の多くは、自宅に充電用コンセントを設置する。
弊社のコンサルタントをしている清水先生は、『社長、これから電気自動車が普及するから、充電用のコンセント工事は有望な仕事になりますよ。』と、数年前から私に語り掛けていた。
その言葉に従い、スタッフ2名に電気工事士の資格をとってもらい、私もついでにEV 車に乗り換えた。
『なにも、車まで換えなくてもいいのに・・・』という声が聞こえなくもなかったが、「まずは自分で経験をしないと、説得力に欠ける。」というのもまた、私の持論であった。
『いや、それよりも新しい車が欲しかったんだよ、きっと。』
スタッフたちは、私の心の内をなかなかに読み取る。
それは、さておき。
前日の昼過ぎに前橋を出発し、実際の走行距離は450km。
旅行のテーマは「旅先での充電」と位置付けていた。
復路の450kmに足りる充電をしておくのが、こちらに滞在する2日間のミッションでもあった。
EVのナビシステムには、『充電スポット』という項目があり、充電器が設置してある施設などを表示してくれる。
しかし、まだそのインフラは充分とは言えず、こちらの勉強不足も相まって多少の失敗もしたが、それらをリサーチしながらドライブするのは意外にも楽しかったことも実感した。
結果は、道中「ガス欠」ならぬ「電欠」を起こすことなく、前橋のわが家に無事にたどり着いたのである。
というわけで、今のところEV車については、私が社内で一番の「有識者」であることを付け加えて、今年を締めくくらせてもらう。
感謝越年。