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社長コラム

2025/09/09 その他

「迎え盆、送り盆」

8月13日。

コラムの中では「わが家の実力者」などと呼んでいる妻の公子が、朝一番で仏壇にお盆飾りを施(ほどこ)していた。

その中に2種類の夏野菜と爪楊枝で作った動物が2頭並んでいる。

野菜が胴体、そこに差し込んだ4本の爪楊枝が脚に見立ててあり、キュウリが馬でナスが牛だという。

『馬でご先祖様を早く迎えに行って、帰りは牛でゆっくり送って行くという意味だねえ。』

先祖の迎えと送りについて、私の母・シゲ子が話していたことを思い出す。

32年前に嫁いで以来、馬と牛の製作は公子の役目となっていた。

富士見町・吉澤家の先祖は私の父・宗三郎と同じく母・シゲ子である。

朝のうちに自宅を出発し、菩提寺の総社町・光巌寺に向かう。

私はアクセルをいつもよりほんの少しだけ踏んで『早馬』の雰囲気を演出する。

住職に挨拶したあと、墓参りを済ませ、提灯の火を先祖の霊に見立ててわが家に迎え入れ、仏壇のろうそくに火を灯す。

これで、迎えは完了である。

わが家に着いて最初の食事は冷奴、揚げ春巻き、蕎麦、そして二人が好きだったビールを付けた。

『それは、自分が飲みたいだけでしょ!』

実力者にピシリと決められたが、これが乾杯の発声となって、4日間のもてなしが始まった。

・・・結婚前の私は、お盆であっても家になど居たことがなかった。

『まったく、お父さんが帰ってきているのに、家にお前が居ないとは、何事だい!』

母・シゲ子、全盛期の一喝であったが、『公ちゃんがお嫁に来てからは、やっとうちもお盆らしくなったねぇ。』と、かわいい姑に変身したことが私には可笑しかった。

・・・そして16日。

私は『牛でゆっくり』の気分を出すため、後続車がイライラしない範囲でアクセルを優しく踏んで、わが家の墓所へ向かったのである。

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