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社長コラム

2025/11/06 その他

『わが家のお色直し』

10月第4月曜日の夕方。

出張先の札幌から戻った私は、工事用足場に覆われているわが家を目にした。

今年で築32年の建物である。

営んでいる商売が住宅リフォームであるから、自宅には定期的に手を入れ、トイレ、お風呂、キッチンは新しくなり、給湯器は3台目、外壁と屋根も2回塗り直している。

今回は、太陽光発電システムの工事をダイキョーに依頼した。

太陽光パネルを屋根に設置するためには、足場が必要である。

折しもわが家の外壁と屋根は最後の塗装から10年が経過していた。

『ちょうど足場も組むことですし、この機会に、外壁と屋根の塗装を検討されてはいかがでしょうか?』

わが家の営業担当の提案に、「それも、そうだねぇ。」と私はつい頷いてしまった。

営業担当のキムラさん、中々の薦め上手である。

それはさておき。

わが家の外壁色の歴史は、新築時がアッシュブルー、それ以降はイエローが20年続いている。

近所では、「黄色い家(うち)」として、浸透しているらしい。

そして、こんな話もあった。

わが家の北側には一枚の田んぼを隔てて県道が東西に走っている。

以前このコラムにも書いたことがあるが、『吉澤さんちは、私の家までの道案内に、とても便利なのよ。』と言ったN夫人がいる。

『信号を通り過ぎて200メートル走ったら右手に黄色い家が見えてくるから、そのまま真っすぐ進んで次の信号を左に曲がれば、そこが赤城県道よ!』

こんな風に説明していたらしいが、私が2度目の塗り直しを彼女に話す機会があった。

『ねぇ、今度は何色にするの?』

「黄色です。」

『ああ、良かった! 違う色になっちゃったら、私の家までの説明が難しくなっちゃうものね!』

母親が元気な頃から大変世話になっている彼女の言葉を受け、(あれ、10年後も同じ色にしなくちゃならないかな・・・。)と思ってしまった10年前の記憶がよみがえる。

11月の半ば。

「太陽光パネルが載った黄色い家」がお目見えする。

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