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社長コラム

2025/12/24 その他

『夏至と冬至』

今年の冬至は12月22日にやって来た。

改めて言うまでもないが、1年で昼の時間が一番短い日である。

半年前の夏至には14時間35分あった昼の時間は、半年経った冬至には9時間45分に減っていた。

よく、『秋の夜長』などと言うことがあるが、そんなものは比較にならない。

それはさておき。

私の誕生月である5月から夏至にかけては、私にとって気分がいちばん盛り上がる季節であると、以前このコラムでも書いたことがある。

しかし、盛り上がりの頂点である夏至を過ぎてからは、減り続ける昼の時間に寂しさを感じる日々が始まる。

昼と夜の時間が同じになる秋分の日を通り過ぎ、その3か月後、寂しさのピークである冬至にたどり着く。

何事もそうであるが、登り切ったあとは、下りが待っているのである。

思えば、夜に押し込まれ続けた、長い時間であった。

しかし。

これからの半年間は、昼が攻勢に転じる。

一日当たり133秒。

一ヶ月にして45分以上、昼が長くなるのである。

年が明けて小正月頃の夕方。

『あれ、日がだいぶ伸びましたねぇ。』などという会話が交わされることが頭に浮かぶ。

冬至は私にとって、1年でいちばん寂しい日であることに違いはないが、「これからの楽しみ」という点では、1年でいちばん伸びしろを感じる日なのである。

・・・早い日暮れのあと、柚子を浮かべた湯船にゆっくり浸かり、1年で一番長い夜をスタートさせた。

風呂から上がり、キッチンへ向かうと、わが家の実力者が煮付ける唐茄子(カボチャ)の甘い匂いが廊下まで届いていた。

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