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社長コラム

2012/10/01 その他

(続)尾瀬散策

 『俺にかまわず行ってくれ。』
映画のワンシーンのようなセリフを最後に、椅子から立とうとしない一人を山荘に残し、8人は歩き始めました。林道を直角に右、左と曲がったところで目に入ってきたのは、真っ青な空と白い雲です。その雲が浮かぶ彼方に見える燧ケ岳(ヒウチガタケ)に向かって、蛇行した2列の木道が吸い込まれるように伸びていました。木道に分けられた一面の緑はニッコウキスゲで、『いまが、見ごろなんだよ』と、山に詳しいKさんが左右を指差しながら前方を歩いて行きます。ちょっと立ち止まって振り返ると、ついさっき抜けてきた林のすぐ上には、なだらかな勾配の至仏山(シブツサン)が見えます。至仏山は群馬県、燧ケ岳は福島県に属し、共に日本百名山に数えられる尾瀬ケ原を代表する山々です。

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 天候と景色に恵まれ、気持ちよく歩いていましたが、残してきた一人が腹を空かしているだろうと、一行は途中の休憩スペースで記念撮影をしたあと、燧ケ岳に背を向け、復路につきました。今度は至仏山が正面に見えます。『Sさん、もうお昼に手を付けちゃったんじゃないのぉ?』列の後方から声が掛かると『ビールも飲んでるかもなぁ!』前方からこだまが返って来ました。やがて林道に入り、やはり右、左と曲って、Sさんが待つ山荘に到着しました。
 『ただいまぁ、あれっ、食べずに待っていてくれたんだ、よく我慢したねぇSさん!』と、彼を疑っていたBさん。テーブルのお膳は9人前、手付かずで並んでいて、ビールの空瓶も見当たらなかったからです。
 『いただきまーす!』お昼はかなりのボリュームでしたが、みんな勢いよく食べました・・・一人を除いてです。ダイエット中の私でさえこの日は食べたのです。
『どうしたの、あまり進まないねぇ、具合でも悪いの?』と、やはりBさん。
『いや、実はねぇ、そばを注文して、食べちゃったんだよぉ、お腹すいちゃってさぁ。』
『アハハ、やっぱりだぁ、Sさーん!』
 歩かない男が主役に躍り出た、私にとって30年ぶりの尾瀬散策でした。
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