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社長コラム

2026/08/17 その他

『今夜の楽しみ』

8月16日。

今日は、お盆最終日。

一般的に『送り盆』と呼ばれる日である。

時刻は、13時30分。

13日から3泊の日程で滞在していたわが家の先祖を、菩提寺である前橋市総社町・光巌寺の墓所まで送ってきたところである。

ちなみに富士見・吉澤家の先祖は、このコラムにも登場した亡き私の両親、宗三郎とシゲ子である。                                                                                                                                     

 いつもの年であれば、滞在している二人の先祖に留守番をさせ、遠出のドライブくらいには出掛けていたものだが、今年のお盆休みは4日間、私たち夫婦は家に居た。

こんな時も私の役目は三度の食事を作ることである。

私が作った料理をわが家の実力者である妻・公子が仏壇に供える。

生きている人間が泊まる旅館なら3泊であれば6食付きが通常だが、先祖が泊まる、「わが家旅館」は3泊9食、常にフルーツが付くおもてなしである。

それはさておき。

毎日家に居れば、普段は目を逸(そ)らしていたことも自然と目に入ってくる。

それらはいくつもあるのだが、炬燵(こたつ)の片づけは、代表的な一つであった。

わが家の炬燵はダイニングにあるテーブル式だが、初夏の頃から食事の度に(いつかはやらねばと)、ずっと気になっていた。

墓所に向かう道中、私はコインランドリーに立ち寄り、外しておいた炬燵布団とカーペットを洗濯機に放り込んだ。

『おいカズオ、寄り道をするのか?』

『しょうがないよ、お父さん、(送るときはゆっくりだよと)カズオに教えたのはアタシだからね。』

待っている車中で、宗三郎とシゲ子はそんな会話をしていたと私は思っている。

墓所からの帰り道、コインランドリーの洗濯機を覗くと、洗濯物は予定通りカラっと乾いていた。

家に戻った私は、仏壇に供えてあった果物を冷蔵庫に入れる。

夕食のあと、涼しげに変身したダイニングテーブルで、冷えたナシとブドウを食べるのが今夜の楽しみである。

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