今日は5月31日日曜日。
午後6時から、わが家のリビングはコンサート会場の観客席になるらしい。
正確には、東京ドームで同時刻に開催される国民的アイドル『嵐』のラストステージが生配信され、それがテレビのモニターに映し出されるという仕掛けだ。
観客は、お察しの通り、わが家の実力者である。
『嵐』は、本日をもって解散するのだという。
本来であれば5年前にこの日を迎えていたはずであるが、コロナ禍のため、当時のラストコンサートは無観客で行われた。
メンバーにとってもファンにとっても、心残りなステージだった。
そして『嵐』は、再開の時期を定めぬまま、グループとしての活動を休止したのである。
あれから5年余り、わが家の実力者は『嵐愛』を貫くことになる。
今回のラストツアー15公演は、活動休止後もファンクラブに入会し続けた者にだけ、チケット購入の権利が与えられた。
その甲斐あって4月2日に行われた東京ドーム公演では、6年ぶりに生の『嵐』に会うことが出来たという。
ところで。
お気に入りで応援したい相手が居たとする。
私などは「ご贔屓(ひいき)」という言葉が頭に浮かぶが、最近は『推(お)し』という呼び方があるそうで、その度合いは「贔屓」などより熱烈であるらしい。
そして、彼女の推しは、リーダーの大野くんである。
4月2日からの約2か月間。
彼女は連日、かつて彼が出演したドラマや映画をすべておさらいしていた。
ラストライブに向けて、気持ちのピークを持って行くための準備なのであろうか。
準備といえば、ペンライトを始めとするグッズもズラリと用意されていた。
彼女の本気度が伝わってくる。
今夜、私の居場所はここには無いようである。
彼女の大切な時間と空間に配慮し、私は友人H氏の店であるバーベキューガーデン白水の席を予約した。
H氏には、ライブが終わる夜9時頃まで、カウンター越しに私の相手をしてもらうつもりである。